AMD Ryzen 5000シリーズから大きな進化を遂げたZen 5アーキテクチャを採用するRyzen 9000シリーズ。その中でもエントリーモデルであるRyzen 5 9600Xが、インドネシアのオーバークロッカーLucky_Noob氏によって驚異的な7GHzでオーバークロックされました。これはZen 5 CPUにおける新記録であり、Ryzen 9000シリーズの高い性能と優れたオーバークロック性能を示す結果となっています。AMD Ryzen 5000シリーズから大きな進化を遂げたZen 5アーキテクチャを採用するRyzen 9000シリーズ。その中でもエントリーモデルであるRyzen 5 9600Xが、インドネシアのオーバークロッカーLucky_Noob氏によって驚異的な7GHzでオーバークロックされました。これはZen 5 CPUにおける新記録であり、Ryzen 9000シリーズの高い性能と優れたオーバークロック性能を示す結果となっています。
液体窒素冷却を用いたZen 5 CPUの極限オーバークロック
AMDは先日開催されたTech Dayイベントにて、Ryzen 9000シリーズのフラッグシップモデルであるRyzen 9 9950Xを全16コアで6.6GHzまでオーバークロックするデモンストレーションを行いました。今回、Lucky_Noob氏はMSI MEG X670E ACEマザーボードと液体窒素冷却を用いることで、Ryzen 5 9600Xを7GHzまで引き上げることに成功。これはZen 5 CPUにおける現時点での最高クロック記録です。
Cinebench 2024やY-Cruncherでも新記録を樹立
このオーバークロックにより、Ryzen 5 9600XはCinebench 2024のマルチコア部門とY-Cruncher PI-BBP-10Bベンチマークにおいて、6コアCPUとしての最高スコアを叩き出しました。さらに、ASUSのオーバークロッカーSAFEDISK氏も、X265の1080Pと4Kベンチマークで新記録を達成しています。
以下は各ベンチマークにおける記録とHWbotへのリンクです：
- Lucky_Noob (Indonesia) – Ryzen 5 9600X @ 6400 MHz – 1190 points Cinebench 2024
- Lucky_Noob (Indonesia) – Ryzen 5 9600X @ 5571 MHz – 9sec,400ms Y-Cruncher 10B
- SAFEDISK (South Korea) – Ryzen 5 9600X @ 6825 MHz – 136.49 FPS X265 1080P
- SAFEDISK (South Korea) – Ryzen 5 9600X @ 6800 MHz – 32.49 FPS X265 2160P
※HWbotとは: 世界中のオーバークロッカーたちが集まり、自分のPCの性能を競い合うためのプラットフォームです。
Zen 5アーキテクチャの可能性
これはZen 5アーキテクチャのオーバークロッキングの幕開けに過ぎません。AMDのRyzen CPUはまだ8GHzの壁を突破していませんが、液体窒素冷却下で7GHzを達成したことは、Zen 5チップの優れたポテンシャルを示しています。より多くのプロフェッショナルオーバークロッカーが結果を公開すれば、さらに高い周波数が達成される可能性があります。
過去のRyzenシリーズとの比較
過去にRyzen 5000シリーズは6350MHz、Ryzen 7000シリーズは7471MHzまで到達していることから、Zen 5 CPUも8GHzの壁を突破する可能性を秘めています。来週にはハイエンドモデルのRyzen 9 9950XとRyzen 9 9900Xも発売予定であり、プロフェッショナルなオーバークロッカーによるさらなる記録更新にも期待が高まります。
まとめ
インドネシアのオーバークロッカーLucky_Noob氏によってRyzen 5 9600Xが7GHzでオーバークロックされ、Zen 5 CPUの新記録が誕生しました。これは、Ryzen 9000シリーズの優れたオーバークロック性能を示すとともに、Zen 5アーキテクチャのポテンシャルの高さを物語っています。今後、ハイエンドモデルの登場によって、さらなる記録更新が期待される中、AMDのCPU開発における技術力の高さが改めて証明されたと言えるでしょう。