NVIDIA GeForce RTX 50シリーズノートPC向けGPU、GDDR7メモリ採用で消費電力削減へ

中国のノートPCおよびPCメーカーである深圳Hasee Computer Co.（Hasee）が最近開催したイベントで、同社の呉海軍会長が次世代PCに期待されることについて語り、NVIDIAの次世代RTX 50 “Blackwell”ノートPC向けGPUラインナップに関するいくつかの興味深い情報を明らかにしました。

GDDR7メモリ対応で市場に先駆けて登場

呉会長によると、NVIDIAのGeForce RTX 50 “Blackwell”ラインナップは、来年の発売時にGDDR7メモリをサポートする最初の製品になるとのこと。これは6月にCLEVのリークで確認されて以来、新しい情報ではありません。NVIDIAは、Blackwellラインナップ全体を新しいGDDR7メモリ規格に移行させる予定で、これによりバンド幅と、おそらくVRAM容量も大幅に向上するでしょう。

RTX 5060がAda世代より低消費電力に

Haseeは主にメインストリームのゲーミングノートPCを製造しているため、同社のCEOはNVIDIA GeForce RTX 50 “Blackwell” GPUラインナップの中の1つのSKU、つまりRTX 5060ノートPC向けチップに焦点を当てて話をしました。呉会長によれば、ノートPC向けNVIDIA GeForce RTX 5060 “Blackwell” GPUは、現行の “Ada” SKUよりも消費電力が低くなるそうです。ノートPC向けRTX 4060の最大TGP制限は140Wですが、RTX 5060では115Wに抑えられるとのことです。

RTX 4070並みの性能を発揮

同時に、NVIDIA GeForce RTX 5060 “Blackwell”ノートPC向けGPUは、薄型軽量ゲーミングプラットフォームにとって非常に優れた性能を発揮すると言われています。このチップは、RTX 4070ノートPC向けGPUと同等の性能を提供し、レイトレーシングのシナリオではそれを上回り、ラスタライゼーションの性能では上位チップに近づくか、あるいは一致すると言われています。RTX 50シリーズには、次世代のDLSSなどのアップグレードされたテクノロジーも搭載され、”Ada”シリーズに対してさらにパフォーマンスが向上します。

ノートPCゲーマーに人気の60シリーズ

疑いの余地はありませんが、NVIDIAのラインナップの中でも “60”シリーズは、ゲーマーに非常に人気があります。RTX 3060、RTX 4060、RTX 2060、GTX 1060は、Steamのハードウェア調査で最も使用されているビデオカードです。RTX 4060ノートPC向けGPUは7位を占めており、メインストリームおよびバジェット層のゲーミングノートPCで広く利用可能です。

AMDやインテルに対抗馬なし

RTX 4060は競合他社に対抗馬がいないことも特徴です。AMDとインテルは、RTX 4060やそれ以前のRTX 3060と同じレベルで利用可能なメインストリームのノートPC向けGPUをまだ提供していません。この報告が正しければ、NVIDIAは再びノートPC市場の大衆ゲーミングセグメントに強力なメインストリームソリューションを提供することになるでしょう。

まとめ

NVIDIAのGeForce RTX 50 “Blackwell” GPUは、2025年のCESで発表される予定で、2025年前半にはノートPCの発売が期待できます。これは、RTX 40シリーズから大幅なアップグレードになりそうです。

特に、ノートPC向けのRTX 5060は、現行のAda世代より消費電力を抑えつつ、GDDR7メモリを採用し、RTX 4070に匹敵する性能を発揮すると見られています。中国のHasee社長の発言によれば、最大TGPは140W（約203W）から115W（約167W）に低減。薄型軽量ゲーミングノートPCにとって、大きな強みになりそうです。

ノートPCゲーマーに人気の60シリーズが、次世代でさらに進化を遂げようとしています。NVIDIAは、競合他社の追随を許さない、圧倒的な存在感を示し続けるでしょう。ゲーマーにとって、より低消費電力で高性能なGPUの登場が待ち遠しいですね。

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