米国の宇宙開発企業SpaceXが、8月28日に実施したStarlink衛星の打ち上げミッションにおいて、Falcon 9ロケットのドローン船への着陸に失敗し、ロケットが横転・炎上する事故が発生しました。このミッションでは、Falcon 9ロケットが史上初の23回目の打ち上げに成功したものの、着陸時のトラブルにより、貴重な機体が失われる結果となりました。
Falcon 9ロケット、23回目の打ち上げに成功もドローン船着陸時に横転
今回の打ち上げは、フロリダ州のケープ・カナベラル宇宙軍基地から現地時間の午前3時38分に行われました。Falcon 9ロケットは、過去最多となる23回目の打ち上げを成功させ、Starlink衛星を軌道に投入しました。しかし、着陸時には予期せぬトラブルが発生。ロケットは、SpaceXのドローン船「A Shortfall of Gravitas」に着陸したものの、バランスを崩し、ゆっくりと横転していきました。
着陸失敗の原因は調査中、2段目は軌道投入に成功
SpaceXは、事故直後にソーシャルメディアで状況を報告。Falcon 9ロケットの1段目ブースターが、着陸後にドローン船上で横転したことを明らかにしました。現在、同社はブースターの飛行データとステータスを評価しているとのことですが、事故原因の詳細は明かされていません。一方、ロケットの2段目は、エンジン燃焼を完了し、Starlink衛星の軌道投入に成功したと報告されています。
まとめ
今回のFalcon 9ロケットの着陸失敗は、SpaceXにとって痛手となる事故です。同社は、ロケットの再利用により宇宙開発コストを大幅に削減することを目指しており、これまでに数多くの成功を収めてきました。しかし、今回のような事故は、その実現に向けた課題の存在を浮き彫りにしています。SpaceXは事故原因の徹底的な調査と、安全性のさらなる向上に努めることが求められます。一方で、Starlink衛星の軌道投入は成功しており、グローバルなインターネットアクセスの提供に向けた同社の取り組みは着実に前進しています。