Intelは、待望の次世代グラフィックスカード「Arc B580」および「Arc B570」を正式発表しました。両モデルとも$249(37,350円)以下という手の届きやすい価格帯で、メインストリームゲーマーをターゲットとしています。
進化したXe2アーキテクチャの特徴
新型GPUの中核となるBMG-G21 SoCは、TSMCの5nmプロセスで製造され、最大20基のXe2コアを搭載。1個のXe2コアには8個の512ビットベクターエンジンと8個の2048ビットXMXエンジンが含まれており、256KBのL1キャッシュも備えています。
主力モデルArc B580の仕様
Arc B580は、20基のXe2コア、20基のRTユニット、160基のXMX AIエンジンを搭載し、最大クロック速度は2670MHzを実現。12GBのGDDR6メモリを192ビットインターフェースで接続し、456GB/sのメモリ帯域幅を確保しています。
エントリーモデルArc B570の特徴
B570は、18基のXe2コア、18基のRTユニット、144基のXMX AIエンジンを搭載。クロック速度は最大2500MHz、10GBのGDDR6メモリを160ビットインターフェースで接続し、380GB/sのメモリ帯域幅を実現しています。
性能比較とベンチマーク
Intel Arc B580は、前世代のArc A750と比較して平均24%の性能向上を達成。さらに、NVIDIA RTX 4060と比較して約10%高速な性能を発揮し、レイトレーシング性能でも優位性を示しています。
VRAMの優位性
両モデルとも10GB以上のVRAMを搭載しており、これは同価格帯の競合製品と比較して大きなアドバンテージとなります。高解像度テクスチャやレイトレーシング使用時により快適なゲームプレイを実現できます。
まとめ
Intel Arc B580は12月13日より$249(37,350円)で、B570は2025年1月16日より$219(32,850円)で販売開始予定です。Limited Editionモデルも用意され、3GHz以上のオーバークロックにも対応する高性能な冷却システムを搭載します。
コストパフォーマンスと豊富なVRAM容量を武器に、メインストリームゲーマーの注目を集めそうな製品となっています。
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