NVIDIAの次世代ノートPC向けGPU「GeForce RTX 5080」のベンチマーク結果が初めて公開されました。Blackwellアーキテクチャを採用する本製品は、現行のRTX 4090モバイル版を上回る性能を示しています。
詳細スペックと性能分析
RTX 5080モバイル版の主要スペックは以下の通りです:
- CUDA コア数:7,680基
- メモリ容量:16GB GDDR7
- TGP:80-150W
OpenCLベンチマークでは190,326ポイントを記録し、以下のような性能差が確認されました:
- RTX 4080モバイル版比:約18%向上
- RTX 4090モバイル版比:約6%向上
- デスクトップ版RTX 4070 SUPER相当
主要なGPUのベンチマークスコアの比較表
GPUモデル | スコア |
---|---|
RTX 4070 SUPER(デスクトップ) | 192,271 |
RTX 5080(ノートPC) | 190,326 |
RTX 4090(ノートPC) | 179,426 |
RTX 4070(デスクトップ) | 167,952 |
RTX 4080(ノートPC) | 160,627 |
RX 7900M | 118,813 |
RX 7800M | 109,617 |
RTX 4070(ノートPC) | 107,940 |
RTX 4060(ノートPC) | 88,907 |
RTX 4050(ノートPC) | 74,293 |
RX 7700S | 73,261 |
RX 7600S | 64,839 |
搭載製品と市場投入時期
テスト機として使用されたのはAlienware Area-51ノートPCで、2025年3月の発売が予定されています。価格は2,199ドル(約329,850円)からと予想され、ハイエンド市場向けの製品となります。
技術的な注意点
現時点でのベンチマーク結果は、最適化されていないドライバーでの測定である可能性があり、正式リリース時には異なるスコアとなる可能性があります。
競合製品との比較
AMD製品との比較では:
- RX 7900M:118,813ポイント
- RX 7800M:109,617ポイント と大きな性能差を示しています。
期待される用途と影響
このGPUの登場により、以下のような展開が期待されます:
- ノートPCでのレイトレーシング性能の向上
- AIワークロードの効率化
- モバイルeスポーツの進化
まとめ
RTX 5080モバイル版は、ノートPCのゲーミング性能を新たな次元に引き上げる製品として期待されています。デスクトップ級の性能をモバイル環境で実現する一方で、価格面での課題も存在します。2025年3月の正式発表に向けて、さらなる情報公開が待たれます。
このGPUの登場により、ポータブルゲーミングPCやクリエイター向けノートPCの性能は大きく向上することが予想され、モバイルコンピューティングの新時代を切り開く可能性を秘めています。