楽天モバイルは、MNOとMVNOのサービスを合わせた契約数が770万回線を突破したと発表しました。この数字は、2024年8月7日時点での情報となります。同社の三木谷浩史会長は、「圧倒的な通信品質の実現に向け、地道に努力していきたい」と意気込みを語っています。
契約数の詳細と背景
楽天モバイルが発表した契約回線数には、MNO、MVNE、MVNOを含む数値が含まれており、BCP（ビジネス継続計画用途に提供されるプラン）もカウントされています。BCPを除いたMNOとMVNEの合算契約数は726万回線、さらにBCPとMVNEを除いたMNO単体の契約数は703万回線となっています。このような数字からも楽天モバイルの成長ぶりが伺えます。
三木谷浩史会長は4月8日にX（旧Twitter）で、MNOとMVNOで700万回線、MNO単体で650万回線を超えたことを報告していましたが、わずか4ヶ月で更に70万回線以上増加したことになります。
新プログラムの導入で加速する契約者数の増加
本文： 楽天モバイルの成長を後押ししているのが、最近導入された新しいプログラムです。2月21日から始まった「最強家族プログラム」は、家族の利用料金を毎月110円割り引くサービスです。また、3月12日からは「最強青春プログラム」を開始し、22歳以下のユーザーに毎月110ポイントを付与しています。
これらのプログラムは、楽天モバイルの弱点だった割引を強化するものであり、特に家族を丸ごと囲い込む戦略として機能しています。「他社がまねをしづらい最強プラン」と三木谷会長が自信を見せるように、これらの施策が新規契約者の獲得に大きく貢献しています。
プラチナバンドの導入で通信品質向上へ
楽天モバイルは通信品質の向上にも力を入れています。6月27日には、700MHz帯で3MHz幅となるプラチナバンドの商用サービスを開始しました。プラチナバンドは電波の届きやすさが特徴で、建物内や地下での通信環境改善が期待されています。
同社は「今後、残されたカバレッジホールを優先して、自社基地局によるプラチナバンドの展開を関東圏から順次拡大する」予定であると発表しています。これにより、ユーザーの通信体験が大幅に向上することが見込まれます。
2024年内に800万～1000万契約を目指す野心的な目標
これまで楽天モバイルは「他社がまねをしづらい最強プラン」を武器に成長をしてきました。2024年内に800万〜1000万契約を目指すという野心的な目標を掲げています。この目標達成に向けて、三木谷会長は8月9日の決算説明会で「圧倒的な通信品質を実現すべく、地道な努力をしていきたい」と意気込みを語りました。
現在の成長率を考えると、この目標は決して手の届かないものではありません。新プログラムの効果と通信品質の向上が相まって、楽天モバイルの躍進は今後も続くと予想されます。
まとめ
楽天モバイルの770万回線突破は、同社の戦略が功を奏していることを示しています。新しい割引プログラムの導入やプラチナバンドの展開など、ユーザー獲得と通信品質向上の両面で積極的な取り組みを行っている楽天モバイル。2024年の目標達成に向けて、今後の展開が注目されます。通信業界の競争が激化する中、楽天モバイルの成長が業界全体にどのような影響を与えるのか、引き続き注視していく必要があるでしょう。