ソニーは、イヤホン型の最新補聴器「CRE-C20」を米国で発売しました。この製品は現在日本未発売ですが、その革新的な設計と機能から、日本での発売に大きな期待が寄せられています。
CRE-C20は、一見するとイヤホンのように見えますが、実際には聴力に障害のある人の日常生活を支援するために設計された、目立たない補聴器です。米国では処方箋なしで購入できる製品であり、軽度から中等度の聴力障害を持つ人に適しています。
CRE-C20の特徴 – 目立たないデザインと長時間のバッテリー持続時間
CRE-C20は、補聴器であることを一目で認識されにくい、目立たないデザインが特徴です。これにより、補聴器の使用に対する抵抗感が軽減されます。バッテリー持続時間は最大28時間と長く、付属の充電ケースを使用することで、常に快適に使用できます。また、様々なアタッチメントが付属しており、良好なフィット感と一定の遮音性を確保します。オープンイヤーチップは別売りで提供されています。
高度な環境ノイズ分析と設定のカスタマイズ
CRE-C20は、WS Audiologyの技術を採用し、優れた音質を実現しています。専用アプリ「Hearing Control」を通じて、詳細な聴力テストを行い、6つのプリセット聴力設定から最適なものを自動で選択します。さらに、微調整機能も備えており、ユーザーの好みに合わせてカスタマイズが可能です。Sound Balance 機能では、「more sharp」と「less sharp」の間で選択でき、特定の子音の聞こえ方を微調整できます。購入後も専門のサポートチームが具体的な支援を提供します。
ただし、Bluetooth機能は搭載されておらず、メディアのストリーミングや電話の直接受信はできません。これにより、デバイスのサイズを小さく保っています。
IP68認証による高い防水性と耐久性
CRE-C20はIP68認証を取得しているため、雨の中やスポーツ活動中でも使用できます。ただし、材料としてニッケルが使用されており、製造元によると露出を完全に排除することはできません。米国では、現在メーカーから直接1,000米ドル（約145,000円）で購入できます。これは、前モデルのCRE-C10と比べて約29,000円高い価格設定となっています。
専門家による高度にカスタマイズされた補聴器と比較すると、依然として手頃な価格帯に位置しています。特に複雑な聴力図を持たない軽度から中度の聴覚障害がある人にとっては、最適な選択肢となる可能性があります。
まとめ
ソニーの新型ヒアリングエイド「CRE-C20」は、その革新的なデザインと高度な機能で注目を集めています。日本での発売時期はまだ未定ですが、多くのユーザーが待ち望んでいます。軽度から中等度の聴力障害を持つ人にとって、CRE-C20は日常生活の質を大幅に向上させる可能性を秘めた製品です。発売が開始されれば、ソニーの最新テクノロジーを搭載した補聴器が、多くの人々の生活を変えていくことでしょう。