AMD RDNA
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Radeon 890M vs GTX 1650 Ti 2026年版比較

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AMD Radeon 890Mは、2024年末〜2025年にかけて登場したRyzen AI 300シリーズ(Strix Point / Gorgon Point)に搭載された統合GPU(iGPU)です。2026年4月現在も、AMDのミドル〜ハイエンドノートPC向けプラットフォームのメインiGPUとして採用されており、市場に出回る多くのノートPCに搭載されています。本記事では2026年時点での位置づけ・競合比較・購入判断の基準を詳しく解説します。

Radeon 890Mとは

iGPU(integrated GPU)とは、CPUと同一チップに統合されたグラフィック処理ユニットのことです。専用VRAMを持たずシステムメモリ(RAM)を共有するため、独立GPU(dGPU)には及びませんが、外付けGPUが不要なぶん薄型・軽量・バッテリー持ちに優れたノートPCで利用されます。

Radeon 890Mの主なスペックは以下の通りです。

項目 スペック
アーキテクチャ RDNA 3.5
コンピュートユニット(CU) 16 CU(1,024シェーダー)
最大クロック 最大2,900 MHz(Strix Point)/最大3,100 MHz(Gorgon Point)
対応CPU Ryzen AI 9 HX 375/370/365、AI 7 350(Strix Point)、HX 475/470(Gorgon Point)など
共有メモリ システムRAM(LPDDR5X推奨)

2026年時点での市場での位置づけ

2024年登場のStrix Pointから始まり、2026年にはGorgon Point(Ryzen AI 9 HX 470/475など)にも同じRadeon 890Mが搭載されています。このため2026年現在も890Mは現役iGPUとして多くの新製品に採用されており、中古市場・エントリーモデルでは前世代の780Mも依然流通しています。

Laptopmagのテストでは「これほどのiGPUは見たことがない」という評価が記されており、軽量ゲーミングの用途では従来の常識を覆しつつあります。

競合iGPUとの比較

AMD Radeon 890M vs Intel Arc 140V

Intel Arc 140VはIntelのLunar Lake世代(Core Ultra 200Vシリーズ)に搭載されたiGPUです。

指標 Radeon 890M Intel Arc 140V
3DMark Time Spy 約3,500前後 4,000以上
Steel Nomad 890Mより59%高速
消費電力 高め 890Mより5〜6W低い
実ゲーム性能(1080p) ほぼ互角 多くタイトルで若干優勢

NotebookCheckの分析によれば、Arc 140Vは類似の電力制限下でRadeon 890Mを15〜59%上回るベンチマーク結果を示しています。特に重負荷テストでの差が大きいです。一方で1080p軽量ゲームでは体感差が小さく、ゲームタイトルによって逆転する場面もあります。

AMD Radeon 890M vs GTX 1650 Ti

GTX 1650 Tiはノート向け独立GPU(dGPU)であり、GDDR6専用VRAM 4GBを搭載しています。複数のベンチマーク集計では890MがGTX 1650 Tiを総合的に上回る結果が出ており(集計サイトで約9.5%優位)、Cyberpunk 2077(1080p Low)では最大45%速い場合もあります。一方、DirectX 9系の旧タイトルではGTX 1650 Tiが有利なケースも残ります。

  • 独立GPU(GTX 1650 Ti)は専用VRAM 4GBを持つため、VRAM帯域では有利
  • 890Mはシステムメモリ共有のため、LPDDR5X・デュアルチャネル構成が重要
  • 消費電力・発熱では890Mが大幅有利(薄型ノートに適している)

なお、Geekbenchの合成ベンチマークではVulkanスコアがNVIDIA GTX 1070と近似する数値(約46,000点台)が出ており、iGPUとしては異例の水準です。ただし実ゲームではGTX 1070が有意に速いケースが多く、この比較は合成ベンチマーク上の話として理解する必要があります。

Radeon 780M(前世代)との比較

前世代のRyzen 7000番台に搭載されたRadeon 780MはRDNA 3アーキテクチャ(12 CU)です。

  • 890Mは780Mに対して約35〜46%の性能向上(ゲーミング約36%、Vulkan約46%)
  • 2026年時点では新品ノートPCに780M搭載モデルは減少中
  • 中古・低価格帯では780M搭載モデルも流通

用途別の推薦

890Mが活きる用途

  • Fortnite・Apex Legends・Valorantなどの軽量eスポーツゲーム(1080p・中設定)
  • 動画編集・写真現像(Adobe系・DaVinci Resolve)
  • AIツール利用(NPU 50TOPSと組み合わせた処理)
  • 薄型ノートでコンパクトにゲームがしたい用途

890Mでは厳しい用途

  • Cyberpunk 2077・Hogwarts Legacyなどの高負荷タイトルを高設定で
  • 4K映像編集・高解像度レンダリング
  • 最新AAA高品質プレイが目的→ 独立GPU搭載ノート一択

おすすめノートPC(2026年現在)

Ryzen AI 9 HX 370/375搭載モデルが890Mの性能を最大限引き出せます。

  • ASUS ROG Zephyrus G14(2025年モデル): 890M + dGPUの組み合わせでiGPUとdGPU切り替えが可能
  • Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Ryzen AI版): 軽量薄型で890M性能をビジネス利用に特化
  • Microsoft Surface Laptop 7(AMD版): 890Mをバッテリー持ちと両立させた薄型設計

いずれも国内Amazon.co.jp・ヨドバシカメラ・ビックカメラで取り扱いがあります。

今が買い時か?

「今すぐ必要なら、890M搭載モデルは十分に選択肢になります。」

2026年においてRadeon 890Mは依然として現役のトップクラスiGPUです。ただし、Intel Arc 140Vを搭載したLunar Lakeシステムが特定の性能指標で上回っており、要求タイトルによっては差が出る場合があります。

将来的にはRDNA 4世代のiGPUを搭載した後継プラットフォームが登場する見込みですが、2026年前半時点では主力ラインナップとして890Mが継続採用されており、価格・性能・エコシステムのバランスは良好です。予算10〜15万円台の薄型ゲーミングノートを探しているなら、Radeon 890M搭載モデルは現実的な選択肢です。

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