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2025年8月21日

「5万円台でノートPCが買えた」という話、もう少し前のことのように感じませんか。
私がDell Inspiron 15の値段をはじめて見たのは、2025年末のブラックフライデーでした。53,979円。15.6型のフルHDで、しかも120Hzの画面がついて、この値段。正直「何かの間違いでは?」と二度見したのを覚えています。あのときの「とりあえず1台、家族用に買っておこうかな」という気軽さは、今となっては少し懐かしい感覚です。
それから半年。状況はけっこう変わりました。同じInspiron 15を今ポチろうとすると、値札は6〜7万円台。「あれ、こんなに高かったっけ?」と手が止まる人は、たぶん私だけではないはずです。
では、値上がりした今のInspiron 15は「もう買わなくていい」のか。それとも、まだ狙う価値があるのか。今日はそこを、いっしょに整理してみたいと思います。
まず、いちばん気になるところから。今のリアルな値段です。

あの53,979円は、はっきり言ってもう過去のものです。2026年6月時点で実際の価格帯を追ってみると、こんな感じになっています。
Dell公式オンラインストアの会員クーポンが効くと15〜20%ほど引けることもありますが、それでも「5万円台」のラインに戻ってくる場面は、ほぼ見かけなくなりました。Amazon.co.jpやヨドバシカメラの実勢価格も、2025年と比べて10〜20%ほど上がっています。
そもそもInspiron 15(3535/3520シリーズ)は、Dellが日本で長く売ってきた15.6型のスタンダードノートです。エントリーモデルの中身を表にすると、こうなります。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| ディスプレイ | 15.6型 FHD(1920×1080)120Hz |
| CPU | AMD Ryzen 3 7320U(または同世代) |
| RAM | 8GB LPDDR5 |
| ストレージ | 512GB SSD |
| GPU | AMD Radeon 内蔵 |
| OS | Windows 11 Home |
| 重量 | 約1.75kg |
注目したいのは、この価格帯で120Hzのディスプレイを積んでいること。リフレッシュレートというのは画面が1秒間に何回書き換わるかの数字で、120Hzなら一般的な60Hzよりも動きがなめらかに見えます。ゲームはもちろん、ただスクロールするだけ、動画を再生するだけでも「お、ちょっと気持ちいいな」と感じられる部分です。エントリー機でここをケチっていないのは、地味だけれど効いてきます。
「半年で1〜2万円も上がるって、何があったの?」というのは当然の疑問だと思います。理由は1つではなく、いくつかの事情が重なりました。
ひとつは、メモリとSSDの高騰です。2025年後半からAI向けのメモリ需要が爆発的に増えて、DDR5メモリの価格が従来比で最大4倍にまで跳ね上がりました。SSDも連動して上がっていて、PCの中身そのもののコストが膨らんでいます。
もうひとつは、関税です。2026年に入って米国の追加関税の影響が日本向けPCにも回ってきていて、日本は24%の対象。この製造コスト増が、そのまま店頭価格に乗っています。海外メディアのPCWorldは「レジでの痛みを覚悟してほしい」とまで書いていました。なかなか穏やかでない表現ですが、実感としては近いものがあります。
そして、値上げに動いたのはDellだけではありません。Acerは2026年2月20日から日本の公式ストアの価格を改定しましたし、ゲーミングブランドのNEXTGEARやG TUNEも一時販売を止めてから値上げして再開しています。調査会社のIDCは、2026年のPC平均価格が約20%上がると予測しています。つまり、これはDell1社の事情ではなく、業界全体で起きている地殻変動なのです。値上げの全体像は2026年のPC値上げを整理した記事でも詳しく追っています。
ここがいちばん悩むところですよね。正直に、強みと弱みの両方を並べてみます。
強みだと感じるのは、こんなところです。
一方で、目をつぶれない弱みもあります。
要するに、製品そのものの実力は据え置きで悪くないのに、値段といういちばんの魅力が削られてしまった——というのが、今のInspiron 15の正直な立ち位置だと思います。内蔵GPUの実力をもう少し突き詰めたい人は、内蔵GPUを比較した記事も合わせて読むと、自分に必要なラインが見えてくるはずです。
「で、結局わたしは買っていいの?」に近づくために、使い方ごとに考えてみます。
大学・専門学校の入学準備に。 Office、Zoom、PDFを開くくらいの用途なら、Ryzen 3モデルでも動きます。ただ、4年間使うことを思うと、私は少し背伸びしてRyzen 5・8〜16GBの7〜8万円台モデルをおすすめしたいです。最初の数千円〜1万円の差が、後半の「重い…」というストレスを減らしてくれます。
在宅ワーク・テレワークの相棒に。 標準機として十分こなせます。ただ、ブラウザのタブを開きっぱなしで会議ツールも常駐して…という働き方だと、8GBはわりとすぐ手狭になります。可能なら16GBモデルを。ここは正直、ケチらないほうが毎日が穏やかです。
とにかく安く1台ほしい人へ。 Dellの年末・夏・春のセールを待つか、Amazon.co.jpのタイムセールを地道にウォッチする。これで6〜7万円台が見えてきます。もう少しパワーのあるモデルが気になるなら、高性能な内蔵GPU搭載機のレビューも覗いてみてください。
私の感覚では、今はちょっとだけ「待ち」だと思っています。
理由は3つあります。1つめ、関税とメモリ高騰の影響がいちばん濃く出ているのが、まさに今の値段だということ。底値ではありません。2つめ、Dellは年に2〜4回セールをやるので、10〜20%引きを待つ価値が十分にあること。3つめ、業界のアナリストは2026年後半に一部の部品コストが落ち着く可能性を指摘していること。
ただし、これは「絶対に待て」という話ではありません。入学や転職など、使う日が決まっているなら、今買うのも立派な正解です。値上がりはもう起きてしまっていて、これ以上下がる保証もないからです。その場合は、Dellの公式クーポンを握りしめて、7万円台を切るタイミングだけは狙っていきましょう。
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| コスパ(2025年末比) | 悪化(20%前後の値上がり) |
| 性能の現役度 | 一般用途では十分 |
| サポート・信頼性 | Dell公式の安心感あり |
| 購入タイミング | セール待ちが最適 |
「5万円台で買えた時代」は、たぶんもう戻ってきません。それでもInspiron 15は、毎日のメールや書類仕事をちゃんと支えてくれる、地に足のついた1台です。焦って高値づかみするより、セール通知をそっとオンにして、次の波を待つ。——そのくらいの距離感で付き合うのが、今のこのPCにはちょうどいいのかもしれません。
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(2026年7月5日 09:17 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)