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Dell Inspiron 15が5万円台、値上げ後の今どう買うべきか

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「5万円台でノートPCが買えた」という話、もう少し前のことのように感じませんか。

私がDell Inspiron 15の値段をはじめて見たのは、2025年末のブラックフライデーでした。53,979円。15.6型のフルHDで、しかも120Hzの画面がついて、この値段。正直「何かの間違いでは?」と二度見したのを覚えています。あのときの「とりあえず1台、家族用に買っておこうかな」という気軽さは、今となっては少し懐かしい感覚です。

それから半年。状況はけっこう変わりました。同じInspiron 15を今ポチろうとすると、値札は6〜7万円台。「あれ、こんなに高かったっけ?」と手が止まる人は、たぶん私だけではないはずです。

では、値上がりした今のInspiron 15は「もう買わなくていい」のか。それとも、まだ狙う価値があるのか。今日はそこを、いっしょに整理してみたいと思います。

Dell Inspiron 15 価格の今:いくらになったのか

まず、いちばん気になるところから。今のリアルな値段です。

Dell Inspiron 15の価格推移図解。2025年末ブラックフライデーの53,979円から2026年は6〜7万円台へ上昇。要因はDDR5メモリ最大4倍高騰・米国の追加関税(日本24%対象)・IDC予測でPC平均約+20%。買い時はDellセール(年2〜4回)で7万円台以下を狙う。

あの53,979円は、はっきり言ってもう過去のものです。2026年6月時点で実際の価格帯を追ってみると、こんな感じになっています。

  • Inspiron 15 3530(Intel Core i3搭載):約65,000〜79,000円
  • Inspiron 15 3535(Ryzen 5搭載):約72,000〜89,000円

Dell公式オンラインストアの会員クーポンが効くと15〜20%ほど引けることもありますが、それでも「5万円台」のラインに戻ってくる場面は、ほぼ見かけなくなりました。Amazon.co.jpやヨドバシカメラの実勢価格も、2025年と比べて10〜20%ほど上がっています。

そもそもInspiron 15(3535/3520シリーズ)は、Dellが日本で長く売ってきた15.6型のスタンダードノートです。エントリーモデルの中身を表にすると、こうなります。

項目 スペック
ディスプレイ 15.6型 FHD(1920×1080)120Hz
CPU AMD Ryzen 3 7320U(または同世代)
RAM 8GB LPDDR5
ストレージ 512GB SSD
GPU AMD Radeon 内蔵
OS Windows 11 Home
重量 約1.75kg

注目したいのは、この価格帯で120Hzのディスプレイを積んでいること。リフレッシュレートというのは画面が1秒間に何回書き換わるかの数字で、120Hzなら一般的な60Hzよりも動きがなめらかに見えます。ゲームはもちろん、ただスクロールするだけ、動画を再生するだけでも「お、ちょっと気持ちいいな」と感じられる部分です。エントリー機でここをケチっていないのは、地味だけれど効いてきます。

なぜ、こんなに値上がりしたのか

「半年で1〜2万円も上がるって、何があったの?」というのは当然の疑問だと思います。理由は1つではなく、いくつかの事情が重なりました。

ひとつは、メモリとSSDの高騰です。2025年後半からAI向けのメモリ需要が爆発的に増えて、DDR5メモリの価格が従来比で最大4倍にまで跳ね上がりました。SSDも連動して上がっていて、PCの中身そのもののコストが膨らんでいます。

もうひとつは、関税です。2026年に入って米国の追加関税の影響が日本向けPCにも回ってきていて、日本は24%の対象。この製造コスト増が、そのまま店頭価格に乗っています。海外メディアのPCWorldは「レジでの痛みを覚悟してほしい」とまで書いていました。なかなか穏やかでない表現ですが、実感としては近いものがあります。

そして、値上げに動いたのはDellだけではありません。Acerは2026年2月20日から日本の公式ストアの価格を改定しましたし、ゲーミングブランドのNEXTGEARやG TUNEも一時販売を止めてから値上げして再開しています。調査会社のIDCは、2026年のPC平均価格が約20%上がると予測しています。つまり、これはDell1社の事情ではなく、業界全体で起きている地殻変動なのです。値上げの全体像は2026年のPC値上げを整理した記事でも詳しく追っています。

値上がりした今でも、買う価値はあるのか

ここがいちばん悩むところですよね。正直に、強みと弱みの両方を並べてみます。

強みだと感じるのは、こんなところです。

  • 大手メーカーならではのサポート体制(電話・チャットがちゃんとつながる安心感)
  • 15.6型FHD 120Hzという、価格に対して欲張りなディスプレイ
  • 延長保証やオンサイト修理を選べる、長く使う前提の手厚さ
  • 年に数回のDellセールで、ちゃんと値段が動く

一方で、目をつぶれない弱みもあります。

  • 2026年の基準で見ると、Ryzen 3+8GB RAMは「数年先まで安心」とは言いにくい
  • 何より、あの「5万円台」という飛び道具がなくなった

要するに、製品そのものの実力は据え置きで悪くないのに、値段といういちばんの魅力が削られてしまった——というのが、今のInspiron 15の正直な立ち位置だと思います。内蔵GPUの実力をもう少し突き詰めたい人は、内蔵GPUを比較した記事も合わせて読むと、自分に必要なラインが見えてくるはずです。

あなたの使い方なら、どれを選ぶか

「で、結局わたしは買っていいの?」に近づくために、使い方ごとに考えてみます。

大学・専門学校の入学準備に。 Office、Zoom、PDFを開くくらいの用途なら、Ryzen 3モデルでも動きます。ただ、4年間使うことを思うと、私は少し背伸びしてRyzen 5・8〜16GBの7〜8万円台モデルをおすすめしたいです。最初の数千円〜1万円の差が、後半の「重い…」というストレスを減らしてくれます。

在宅ワーク・テレワークの相棒に。 標準機として十分こなせます。ただ、ブラウザのタブを開きっぱなしで会議ツールも常駐して…という働き方だと、8GBはわりとすぐ手狭になります。可能なら16GBモデルを。ここは正直、ケチらないほうが毎日が穏やかです。

とにかく安く1台ほしい人へ。 Dellの年末・夏・春のセールを待つか、Amazon.co.jpのタイムセールを地道にウォッチする。これで6〜7万円台が見えてきます。もう少しパワーのあるモデルが気になるなら、高性能な内蔵GPU搭載機のレビューも覗いてみてください。

では、今が買い時なのか

私の感覚では、今はちょっとだけ「待ち」だと思っています。

理由は3つあります。1つめ、関税とメモリ高騰の影響がいちばん濃く出ているのが、まさに今の値段だということ。底値ではありません。2つめ、Dellは年に2〜4回セールをやるので、10〜20%引きを待つ価値が十分にあること。3つめ、業界のアナリストは2026年後半に一部の部品コストが落ち着く可能性を指摘していること。

ただし、これは「絶対に待て」という話ではありません。入学や転職など、使う日が決まっているなら、今買うのも立派な正解です。値上がりはもう起きてしまっていて、これ以上下がる保証もないからです。その場合は、Dellの公式クーポンを握りしめて、7万円台を切るタイミングだけは狙っていきましょう。

判断軸 評価
コスパ(2025年末比) 悪化(20%前後の値上がり)
性能の現役度 一般用途では十分
サポート・信頼性 Dell公式の安心感あり
購入タイミング セール待ちが最適

「5万円台で買えた時代」は、たぶんもう戻ってきません。それでもInspiron 15は、毎日のメールや書類仕事をちゃんと支えてくれる、地に足のついた1台です。焦って高値づかみするより、セール通知をそっとオンにして、次の波を待つ。——そのくらいの距離感で付き合うのが、今のこのPCにはちょうどいいのかもしれません。

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