AMD業界初のX3D V-Cache搭載ノートPC向けCPU「Ryzen 9 9955HX3D」を準備中
2025年1月4日

ASUSとマイクロソフトのコラボレーションにより2025年10月16日に発売された「ROG Xbox Ally」シリーズ。上位モデルのROG Xbox Ally Xが139,800円(税込)、標準モデルのROG Xbox Allyが89,800円(税込)という価格設定で登場しました。
白いシャーシが特徴的なベースモデルは、一見魅力的に見えますが、搭載プロセッサに致命的な問題を抱えています。
推奨度:レトロゲームやエミュレーター専用なら検討の余地あり。最新ゲームには不向き
新しい筐体設計は従来モデルよりもやや厚みが増しましたが、グリップ部分が大幅に改善され、長時間のゲームプレイでも手が疲れにくい設計になっています。数時間の連続プレイでも快適さを保てるのは大きな利点です。
7インチのフルHDディスプレイは120Hzリフレッシュレート、VRR(可変リフレッシュレート)対応、AMD FreeSync Premium搭載と、ゲーミング用途に最適化されています。画質は鮮明で、応答性も優秀です。
基本的な拡張性は十分に確保されています。
負荷時でもファンノイズが比較的静かで、集中してゲームをプレイできます。
最大の問題点は、「Ryzen Z2」という名称が与える誤解です。
Ryzen Z2 Aの実態:
Steam Deckに搭載されているAMD Van Gogh APUも同じくZen 2 CPUとRDNA 2 GPUを採用し、4コア8スレッド構成。つまり5年前のアーキテクチャを2025年の新製品として販売しているのが実情です。
89,800円という価格設定で、Zen 2世代のチップを搭載するベースモデルは、明らかにコストパフォーマンスが悪いと言わざるを得ません。
実測でも「最新タイトルはほとんどプレイできない」。Cyberpunk 2077、Elden Ring、Starfieldなど、要求スペックの高いタイトルでは満足のいくフレームレートを出すことは困難です。
「ターゲット層を定義するのが非常に難しい」機種ですが、以下のユーザーには選択肢となりえます:
ROG Xbox Ally X(139,800円)の圧倒的なアドバンテージ:
価格差は5万円ですが、性能差は3世代分のアーキテクチャ進化に相当します。本気でポータブルゲーミングPCを検討するなら、間違いなく上位モデルを選ぶべきです。
ROG Xbox Allyシリーズの大きな特徴は、Windowsベースながらポータブル機用にカスタマイズされた「Full Screen Experience(フルスクリーンエクスペリエンス)」機能。Steam、Microsoft Store、Xbox Game Passなどのゲームライブラリを横断して管理でき、UIも指やスティック操作を前提に設計されています。
これは確かに魅力的な機能ですが、ハードウェア性能が伴わなければ、せっかくの優れたUIも宝の持ち腐れです。
実際のところ、ベースモデルの体験は“ハードウェアの快適さ”と“ソフトウェアの重さ”のギャップが目立ちます。UIやGame Pass連携は完成度が高いのですが、肝心の処理性能が追いついていない印象。
「ROG Xbox Ally Xは容易に推奨できるが、ベースモデルのターゲット層を定義するのは非常に難しい。成功するためには価格改定が必要。599ドル(約89,800円)は高すぎる(too slow and too expensive)」
日本市場でも同じ結論に達します。以下の条件が整わない限り、購入は推奨できません:
89,800円の予算があるなら、以下の選択肢を強く推奨します:
将来性と性能を考えれば、間違いなく最善の選択です。35〜40%の性能向上とバッテリー容量2倍は、価格差を十分に正当化します。
ROG Xbox Ally Xを見るより大きなディスプレイ、高いリフレッシュレート、着脱式コントローラーという独自性があります。Ryzen Z1 Extremeは明らかに高性能です。
7万円台から入手可能で、ベースモデルより明らかに高性能です。
512GBモデルが650ドル(約9万円)で、SteamOS搭載によりコンソールライクな体験が可能。同じZen 2ベースながら、ソフトウェア最適化が優秀で価格も抑えられています。
ROG Xbox Allyベースモデルは、優れたデザイン、快適な操作性、高品質なディスプレイを備えています。しかし、89,800円という価格で、5年前のアーキテクチャ(Zen 2)を採用したプロセッサを搭載するという選択は、消費者にとって納得のいくものではありません。
「遅すぎて高すぎる」、現状の価格設定では競争力がありません。
ASUSには、早急な価格見直し(推奨:59,800円以下)、または次期モデルでのプロセッサアップグレードを期待したいところです。
現時点での購入推奨度:★★☆☆☆(2.0/5.0)
ROG Xbox Allyを見る| 項目 | ROG Xbox Ally(ベースモデル) | ROG Xbox Ally X |
|---|---|---|
| 価格 | 89,800円(税込) | 139,800円(税込) |
| プロセッサ | Ryzen Z2 A(Zen 2, 4C/8T) | Ryzen AI Z2 Extreme(Zen 5, 8C/16T) |
| GPU | RDNA 2, 8 CU | RDNA 3.5, 16 CU |
| TDP | 15〜25W(公称20W) | 最大30W |
| メモリ | 16GB LPDDR5 | 24GB LPDDR5X |
| ストレージ | 512GB SSD | 1TB SSD |
| ディスプレイ | 7インチ、1920×1080、120Hz、VRR | 同左 |
| バッテリー | 40Wh | 80Wh(約2倍) |
| 重量 | 約608g | 約678g |
| 発売日 | 2025年10月16日 | 2025年10月16日 |
この記事は2025年10月27日時点の情報に基づいています。価格や仕様は変更される可能性があります。
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