Lenovo Legion 7i Gen 9レビュー：30万円以下で手に入る高コスパなゲーミング性能と美しいディスプレイ

Lenovo Legion 7i Gen 9は、インテル Core i9-14900HX プロセッサーとNvidia GeForce RTX 4070 8GB GPU搭載で高性能なノートPCです。16インチの鮮やかなディスプレイ、小気味よいキーボード、そして冷却性能も高くなっています。ただし、バッテリー継続時間が短いことやオーディオの質が良くない点がいくつかの欠点があります。

しかし、多くのユーザーはヘッドフォンを使用するので、オーディオについては欠点と呼べるほどでは無いかもしれません。

スペック

項目	スペック
価格	約273,000円（開始価格は約225,000円）
CPU	Intel Core i9-14900HX
GPU	Nvidia GeForce RTX 4070 8GB
RAM	32GB
ストレージ	1TB SSD
ディスプレイ	16インチ、2560 x 1600、240Hz
バッテリー	3時間1分
サイズ	357.8 x 262.4 x 17.5mm
重量	2.31kg

価格と構成

今回レビューしたLegion 7iは約280,000円で、Intel Core i9-14900HXプロセッサ、Nvidia GeForce RTX 4070 8GB GPU、32GBのRAM、1TBのSSD、16インチ 2560 x 1600 240Hzディスプレイが搭載されています。

価格が約225,000円のモデルは、Core i7-14700HX CPU、RTX 4060 GPU、16GBのRAMにダウングレードされます。

3200 x 2000 165Hzディスプレイを選択した場合は約340,000となります。

レノボ公式ストア: Lenovo Legion 7i Gen 9:カスタマイズモデル

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デザイン

Lenovo Legion シリーズの共通デザインとなっており、トップカバーがボトムよりわずかに小さいのは良い印象を受けます。ボトムはヒンジを越えて広がっており、より遠くに排気ダクトあるようになっています。テスト中にトップカバーに少し傷がつきました。塗装があまり耐久性がないことがわかります。

カバーを開けると、ボトムケース、キーボード、タッチパッドなど、全体に同じ色が広がっているのが見えます。キーボードはボトムケースに繊細に彫り込まれ、ホワイトLED点灯パワーボタンが上部に配置されています。

ディスプレイ部分はベゼルが薄く、特に下側の部分がライバルに比べて薄くなっています。

サイズ

Lenovo Legion 7i Gen 9は、16インチの競合機種の中で最も薄く、最も軽量です。

機種	重量	サイズ
Lenovo Legion 7i Gen 9	2.31kg	357.8 x 262.4 x 17.5mm
Alienware m16 R2	2.61kg	364 x 249.2 x 23.6mm
Acer Predator Helios Neo 16	2.59kg	358 x 278.7 x 25.9mm
MSI Vector 16 HX A14VHG	2.72kg	357 x 284 x 28.4mm

入出力ポート

Lenovo Legion 7i Gen 9のボトムケースには、多種多様なポートがあります。

SDカードリーダー
USB3.2 Gen1 Type-C
プライバシーシャッター（電子式）スイッチ
USB3.2 Gen1
HDMI
電源コネクタ
USB3.2 Gen1
USB3.2 Gen2 Type-C
Thunderbolt™4 ポート
マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

USB Type-A 3.2 Gen 1（常時オン）ポート1つ、USB Type-C 3.2 Gen 2ポート1つ、Thunderbolt 4ポート1つ、ヘッドホンジャックが左側にあります。右側にはUSB Type-A 3.2 Gen 1ポート1つ、ウェブカムキルスイッチ、USB Type-C 3.2 Gen 2（DisplayPort）ポート1つ、SDカードスロットがあります。

背面には電源ジャックとHDMI 2.1ポートがあります。

ディスプレイ

16インチのLenovo Legion 7i Gen 9は、2560 x 1600の解像度を持ち、240Hzのリフレッシュレートを誇ります。優れた色再現と、Minecraftの最も暗いトンネルでも役立つ明るさをサポートしています。

Far Cry 6をプレイしていると、暗い森の影に隠れた敵が見えるほどディスプレイは鮮明です。建物のカリビアン風のカラフルな色合いが画面から飛び出すように見え、敵の血で壁を染めると一層満足感が増します。

映画を観てみると俳優の髭の一本一本の毛が見えますし、花火のシーンでは夢のような色彩を放っています。深い影の中でも自動車のホイールの溝が確認できるほどです。

色域テストでは、Lenovo Legion 7iはDCI-P3色域の81.6％をカバーしており、平均的な主流ゲーミングラップトップとほぼ同じです。Alienware m16 R2（69.9％）よりもカラフルですが、Helios Neo 16（92％）やVector 16 HX（108％）には及びません。

479nitの明るさで、Legion 7iは競合機種を圧倒し、カテゴリ平均（365nit）、m16 R2（288nit）、Neo 16（370nit）を超えています。唯一、Vector 16が（495nit）で僅かに明るくなっています。

機種	DCI-P3色域カバー率	明るさ（nit）
Lenovo Legion 7i Gen 9	81.6%	479
Alienware m16 R2	69.9%	288
Acer Predator Helios Neo 16	92%	370
MSI Vector 16 HX A14VHG	108%	495

キーボードとタッチパッド

Legion 7iのキーボードは、指を軽やかに踊らせるような快適さです。小気味よいクリック音が、次のキーへの移動をスムーズにします。

キーボードの一つ一つのキーに設定できるRGBライティングが美しいです。ライティングは、統一感のあるイルミネーションから色のスプラッシュまで、カスタマイズ可能です。

約104.14 x 68.58mmのタッチパッドは、非常に滑らかで正確です。Windows 11のジェスチャー（2本指のスクロール、3本指のタブスイッチ）も応答性が良く、日常的な使用にストレスがありません。

オーディオ

Lenovo Legion 7i Gen 9のオーディオは、やや平凡です。ボリュームは十分ですが、低音が不足し、全体的に薄っぺらい印象です。オーディオのバランスも、特に高音域で崩れがちです。

グラフィックス性能

Nvidia GeForce RTX 4070 GPUは、Far Cry 6（ウルトラ、1080p）で1秒あたり105フレームを記録し、平均的な主流ゲーミングラップトップ（90fps）を上回ります。また、Assassin’s Creed Valhalla（ウルトラ、1080p）では、86fpsを達成し、60fpsを超えるパフォーマンスを見せました。

ゲーム	設定	解像度	フレームレート
Far Cry 6	ウルトラ	1080p	105 fps
Assassin’s Creed Valhalla	ウルトラ	1080p	86 fps

パフォーマンス

Intel Core i9-14900HXプロセッサと32GBのRAMを搭載したLegion 7iは、日常のタスクから重い作業までスムーズにこなします。40のGoogle Chromeタブを開き、Twitchでライブ配信を視聴しながら、YouTubeで4K動画をストリーミングしても、パフォーマンスに問題はありませんでした。

Geekbench 6.1の総合パフォーマンステストでは、Legion 7iは13,582点を獲得し、平均的な主流ゲーミングラップトップ（11,438点）を大幅に上回りました。