NVIDIA GeForce RTX 50シリーズ、設計変更で発売時期に影響か？データセンター向けチップを優先

NVIDIA（エヌビディア）の次世代ゲーミングGPU「GeForce RTX 50」シリーズ（開発コードネーム：Blackwell）の発売時期が、データセンター向けチップの設計変更により影響を受ける可能性があると報じられています。

多くのユーザーが待ち望んでいるGeForce RTX 50シリーズですが、一部の情報筋によると、データセンター向けBlackwell AIチップのマスク設計変更が、ゲーミング向けチップにも影響を及ぼす可能性があるとのことです。

データセンター向けBlackwellチップの設計変更が完了、量産は2024年第4四半期に

NVIDIAは最近、データセンター向けBlackwell AIチップのGPUダイ間、LSIブリッジ、RDLインターポーザ、メイン基板間の熱膨張係数（CTE）の不一致によるチップの反りとシステム障害の問題を解決するため、トップメタル層とバンプの再設計を行ったと報告されています。

この設計変更は現在完了しており、Blackwellは2024年第4四半期に量産体制に入る予定です。NVIDIAにとって、データセンター向けチップは収益の大部分を占めており、TSMCの生産能力によってのみ供給がボトルネックになっているため、現在はデータセンター向け「Blackwell」GPUを優先していると言われています。

GeForce RTX 50シリーズにも設計変更の影響が及ぶ可能性

データセンター向けとゲーミング向けのBlackwellチップは大きく異なりますが、基本的なアーキテクチャは非常に似ているため、今回の設計変更がGeForce RTX 50シリーズにも影響を与える可能性があると報じられています。

ただし、NVIDIAは顧客に送付したサンプルは修正済みのユニットであり、量産に向けても更新された設計が採用されていることを明らかにしています。

GeForce RTX 50シリーズの消費電力は600W（RTX 5090）、400W（RTX 5080）との噂も

一方で、GeForce RTX 50シリーズの消費電力が非常に高くなる可能性があるとの噂も浮上しています。あるリーク情報によると、次世代フラッグシップGPUのGeForce RTX 5090は600W、RTX 5080は400Wの消費電力になると言われています。

これは現行のRTX 40シリーズと比較しても大幅な増加であり、電力効率の改善が期待されるBlackwellアーキテクチャにおいて、高性能を追求するあまり消費電力が増大するのではないかと懸念されています。

RTX 50シリーズライナップ性能一覧表（暫定）

まとめ

NVIDIAの次世代ゲーミングGPU「GeForce RTX 50」シリーズは、データセンター向けチップの設計変更による影響で発売時期が遅れる可能性があります。また、消費電力の大幅な増加も懸念材料となっています。

ただし、NVIDIAはすでに修正済みの設計を採用しており、量産体制に向けて着実に準備を進めているようです。GeForce RTX 50シリーズの正式発表は2024年末から2025年初頭と予想されており、ゲーマーにとって待ち遠しい存在となっています。

データセンター向けGPUの優先生産という戦略が、ゲーミングGPUの発売時期にどのような影響を与えるか、今後の動向を慎重に見守る必要がありそうです。GeForce RTX 50シリーズを心待ちにしているユーザーの皆さんは、NVIDIAからの公式発表に注目しておくことをおすすめします。

NVIDIAがどのようなイノベーションを次世代GPUにもたらすのか期待が高まります。

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