任天堂の次世代ゲーム機「Nintendo Switch 2」が、業界最先端のゲームエンジン「Unreal Engine 5（UE5）」の全機能に対応することが明らかになりました。ソニーやマイクロソフトの現行機ほどの性能はないものの、UE5の主要機能をすべてサポートし、さらには最新技術「MegaLights」にも対応する可能性があるとのことです。
技術専門家集団「Digital Foundry」の週刊ポッドキャストによると、Nintendo Switch 2はシステムのアーキテクチャ上、UE5の「Lumen」「Nanite」「Virtual Shadows Maps」といった主要機能を確実にサポートするとのことです。さらに、「MegaLights」にも対応する可能性があり、これはパフォーマンスの目標次第だとしています。
Nintendo Switch 2専用の最適化技術
Nintendo Switch 2には、これらの技術の専用バージョンが用意される可能性があります。これにより、多少のトレードオフはあるものの、システム上でこれらの技術を適切に動作させることが可能になるでしょう。メモリ使用量が過度に高くならない限り、ハードウェアLumenも適切な調整を加えることで動作可能になるとのことです。
初代Nintendo Switchが多くのサードパーティー開発者からサポートを受けたのは、Unreal Engineに対応していたことが大きな要因でした。多くの開発者がエンジンの新バージョンに移行していることを考えると、Nintendo Switch 2がUE5の大多数の機能をサポートすることは間違いないでしょう。
Steam Deckとの性能差は問題にならない
Digital Foundryは、Nintendo Switch 2の携帯モードとSteam Deckの性能差についても言及しています。彼らによれば、両プラットフォームが提供する体験は大きく異なるため、性能差はそれほど重要ではないとのことです。
Steam Deckは使用がやや煩雑で、何より任天堂のプラットフォームの売り上げを牽引する任天堂ゲームがありません。一方、開発者はSteam Deckを特に対象としていませんが、Nintendo Switch 2向けのゲームはシステムに最適化され、その機能セットを活用するように開発されます。
Nintendo Switch 2には、NVIDIAのDLSSアップスケーラーが搭載されるとも言われています。性能差が問題になる可能性があるのは、ファーストパーティータイトルの不足を補うためにマルチプラットフォームゲームが重要になるような状況だけでしょう。
まとめ
Nintendo Switch 2は、まだ公式に発表されていませんが、その性能と機能に関する情報が徐々に明らかになってきています。UE5の全機能に対応し、最新のグラフィック技術を搭載することで、モバイルプラットフォームとしては印象的な性能を発揮すると期待されています。Steam Deckとの競争も懸念されていましたが、専門家の見解では大きな問題にはならないとのことです。今後の公式発表に注目が集まる中、Nintendo Switch 2が次世代のゲーム体験をどのように変革するか、楽しみに待ちたいところです。
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