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2024年11月7日

RTX 20シリーズを今も使っている人に、珍しくNVIDIAからの朗報です。
2026年8月、DLSS 4.5のRay Reconstruction機能がRTX 20/30/40/50の全世代を対象に更新されます。この技術、従来はRTX 40/50シリーズを持っている人が中心でしたが、今回は第2世代Transformerモデルを旧GPUにも展開するという異例の動きです。
この記事でわかること
NVIDIAは2026年8月、Ray ReconstructionをDLSS 4.5の一部として全GeForce RTX GPU向けにアップデートすると発表した。RTX 2060からRTX 5090まで、世代を問わず無償で適用される。
Ray Reconstructionはレイトレーシング・パストレーシング映像のノイズ除去処理をAIで置き換える技術です。従来のデノイザーに比べてライティングの精度と時間的安定性が高く、カゲロウのようにちらつく光の反射が大幅に減ります。
今回の核心は第2世代Transformerモデルへの切り替えです。これはCES 2026でDLSS SuperResolutionとMulti Frame Generation向けに先行投入されたのと同一アーキテクチャで、Ray Reconstructionにも展開されることになります。
出典: NVIDIA GeForce News
| 項目 | 現行(第1世代) | DLSS 4.5(第2世代) |
|---|---|---|
| Transformerアーキテクチャ | 第1世代 | 第2世代 |
| コンピュート性能 | 基準値 | +35% |
| パラメータ数 | 基準値 | +20% |
| パフォーマンスへの影響 | — | ほぼ同等 |
| 対応GPUシリーズ | RTX 40/50中心 | RTX 20/30/40/50 全世代 |
スペックシートを読む限り、計算量が35%増えているのにフレームレートへの影響はほとんどないというのは注目に値します。Tensor Coreの効率化とモデルの最適化が進んだ結果です。理論値はともかく、実際のゲームでの違いはレンダリングされたシーンのノイズ量に依存するので、ゲームタイトルによって体感は変わってくるはずです。
Ray Reconstruction 4.5が改善するのは以下の3点です。
8月リリース時点で対応が確認されているタイトルは以下の27本です。Cyberpunk 2077、Alan Wake 2、DOOM: The Dark Agesといった重厚なパストレーシング実装タイトルが揃っています。
| タイトル | タイトル |
|---|---|
| Alan Wake 2 | DOOM: The Dark Ages |
| Avatar: Frontiers of Pandora | Enlisted |
| Backrooms: Escape Together | EVERSPACE 2 |
| Call of Duty: Black Ops 7 | F1 25 |
| Crimson Desert | FBC: Firebreak |
| Cyberpunk 2077 | Half-Life 2 RTX |
| Death Relives | Hogwarts Legacy |
| Directive 8020 | Incursion Red River |
| Indiana Jones and the Great Circle | NARAKA: BLADEPOINT |
| NTE(Neverness to Everness) | Portal with RTX |
| PRAGMATA | Resident Evil Requiem |
| Samson | Star Wars Outlaws |
| Subliminal | Sword of Justice |
| The First Descendant | — |
ベンチを回してみると話は変わってきますが、Cyberpunk 2077のパストレーシングモードはすでにかなり要求が高く、RTX 20/30世代では有効にできるフレームレートの余裕が少ないのが実情です。Ray Reconstructionが新モデルになったとしても、そもそものフレームレートが低ければ体感は限られます。RTX 4080以上か、RTX 30シリーズでもパストレOFFのレイトレーシング設定で使う想定が現実的です。
「自分のRTX 3070でも恩恵があるのか」という疑問は正直なところです。
Ray Reconstructionは有効にすると旧来のデノイザーよりも映像品質が上がる反面、処理負荷が増えます。RTX 20/30世代のTensor Coreは第1世代・第2世代の仕様で、RTX 40以降の第4世代に比べてTensor演算のスループットが低いです。第2世代Transformerモデルに切り替えても、Tensor Coreのハードウェア世代差は埋まりません。
とはいえ、同じフレームレート予算で「旧モデルのRay Reconstruction」と「新モデルのRay Reconstruction」を比べた場合、画質は明確に新モデルが上です。コスト据え置きで画質が上がるという意味では、持っているRTXが何世代でも恩恵はあります。
| GPU世代 | Tensor Core世代 | 推奨シナリオ |
|---|---|---|
| RTX 20(Turing) | 第1世代 | パストレOFF・レイトレONでの使用を推奨 |
| RTX 30(Ampere) | 第2世代 | 1080p/1440p レイトレ有効で恩恵あり |
| RTX 40(Ada) | 第4世代 | 4K パストレーシングでも有効 |
| RTX 50(Blackwell) | 第5世代(+MFG 6x) | フルスタック活用可能 |
今回の記事の本題はRay Reconstruction 4.5ですが、DLSS 5についても整理しておきます。
NVIDIAはGTC 2026でDLSS 5 Neural Renderingを発表しました。こちらはゲームのカラー情報とモーションベクターを入力として受け取り、AIがシーンにフォトリアルなライティングとマテリアルを生成する技術です。DLSS 4.xがアップスケーリングとノイズ除去の改善であるのに対し、DLSS 5はレンダリングパイプライン自体をAIで置き換えていく方向性です。
ただしDLSS 5はRTX 50シリーズ(Blackwell)専用です。Tensor Coreの演算スループットと帯域が、Neural Renderingを実用的なフレームレートで回すには絶対条件で、RTX 40以前のハードウェアへの展開予定は現時点でアナウンスされていません。Fall 2026のリリースに向けて、Bethesda・CAPCOM・Ubisoft・Warner Bros. Gamesなど主要パブリッシャーが対応を表明しています。
対応タイトルにはAssassin’s Creed Shadows、Hogwarts Legacy、Resident Evil Requiem、The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered、Starfieldなどが含まれています。なお、Hogwarts LegacyやResident Evil Requiemのように、DLSS 4.5 Ray ReconstructionとDLSS 5の両方への対応が予定されているタイトルもあります。
| 機能 | バージョン | 対応GPU | リリース時期 |
|---|---|---|---|
| Super Resolution(第2世代Transformer) | DLSS 4.5 | RTX 20〜50全世代 | CES 2026済 |
| Multi Frame Generation(Dynamic・最大6x) | DLSS 4.5 | RTX 50専用 | 2026年3月済 |
| Ray Reconstruction(第2世代Transformer) | DLSS 4.5 | RTX 20〜50全世代 | 2026年8月 |
| Neural Rendering | DLSS 5 | RTX 50専用 | Fall 2026予定 |
Q: RTX 3060を持っています。8月以降、何か変わりますか? A: Ray Reconstructionを使えるゲームを1440p以下でプレイしている場合、ライティング品質とちらつきの低減で恩恵があります。ただし4K・パストレーシング有効での使用はフレームレートの余裕が少なく、設定次第です。
Q: RTX 40シリーズを持っていて、DLSS 5を使いたい場合は? A: 現時点ではRTX 50シリーズへの買い替えが必要です。RTX 40世代へのDLSS 5展開はアナウンスされていません。
Q: Multi Frame Generation 6xはRTX 40シリーズでも使えますか? A: 使えません。Dynamic MFGと6xモードはRTX 50シリーズ専用機能です。RTX 40シリーズはDLSS 4のMFG(最大4x)が上限です。
RTX 20/30世代を持っているなら、8月の更新はドライバを入れるだけで適用されます。次のDLSS 5まで今のGPUで粘るか、RTX 50に移行するかを判断する上でも、まずこのアップデートを試してから決めても遅くないはずです。
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Source: VideoCardz / NVIDIA GeForce News / Tom’s Hardware / NVIDIA Newsroom(DLSS 5)