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SteamOS 3.8.28がAMD単体GPUの復帰後性能低下を修正、安定版を全ユーザーへ配信
画像: Valve公式プレスキットのSteam Deck。記事で扱うAMD単体GPU搭載PCの復帰後性能修正を示す写真ではありません。

SteamOS 3.8.28がAMD単体GPUの復帰後性能低下を修正、安定版を全ユーザーへ配信

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スリープから戻ったあと、同じゲームなのに急に動作が重くなる。そんな不調に関係する修正がSteamOSの安定版へ入りました。SteamOS 3.8.28は9月24日に全ユーザー向けに配信され、AMDの単体GPUを使うシステムで復帰後にゲーム性能が落ちる問題を修正しています。

ただし、これは「Steam Deck全機種でFPSが上がる」更新ではありません。Valveが対象として挙げたのはAMDのディスクリートGPU、つまりCPU内蔵グラフィックスとは別に搭載するGPUです。

この記事でわかること

  • SteamOS 3.8.28安定版に含まれる復帰後性能の修正
  • SteamOS 3.9.2 Betaに記載された関連項目との違い
  • 更新しても一律のFPS向上とは言えない理由

SteamOS 3.8.28 AMD GPU修正は安定版に収録

Betaを経て9月24日に安定版へ

Valveは9月22日のBeta更新で、AMDの単体GPUを使うシステムがスリープから復帰したあと、ゲーム性能が低下する問題を修正したと発表しました。その2日後、SteamOS 3.8.28が全ユーザー向けの安定版としてリリースされ、この修正が正式版の変更一覧に入りました。

更新 公開日 対象チャンネル 関連する記載
SteamOS 3.8.28 Beta 9月22日 Beta / Preview AMD単体GPUで復帰後にゲーム性能が低下する問題を修正
SteamOS 3.8.28 9月24日 全ユーザー向け安定版 Betaからの修正を含む。Mesa更新やVRAM管理改善も収録
SteamOS 3.9.2 Beta 9月25日 Beta / Preview RDNA1・RDNA2の単体GPUに関する復帰問題の修正を記載

MesaとVRAM管理の改善は別項目

SteamOS 3.8.28では、新しいMesaグラフィックスドライバーへの更新や、VRAMが限られる状況での管理改善も告知されています。ただし、スリープ復帰後の性能低下修正は、それらの一般的な性能改善とは別の項目です。

「全GPUのFPS改善」とは書かれていない

対象はAMDの単体GPU

Valveの変更一覧は、問題が起きていたGPUの世代や、修正前後のFPSを示していません。記載は「AMDの単体GPUを使うシステムで、スリープ復帰後にゲーム性能が低下する問題」です。どのRadeonカードで何フレーム改善するのかまでは分かりません。

CPU内蔵GPUとは区別される

ここでいうディスクリートGPUは、単体GPUやdGPUとも呼ばれます。CPUと同じパッケージ内の内蔵GPUとは区別されます。SteamOSを動かす製品には携帯機もデスクトップ機もありますが、この修正をそのまま全Steam Deckの性能向上と読む根拠はありません。

今回の更新は、スリープを挟んだあとに性能が落ちる特定の状態を直すものです。通常時のゲーム性能を一律に上げるベンチマーク結果とは性質が違います。症状がなかったシステムでは、更新後も体感差が出ない場合があります。

3.9.2 Betaの記載は安定版と切り分ける

RDNA1・RDNA2の項目は先行Previewにも存在

9月25日に公開されたSteamOS 3.9.2 Betaの変更一覧には、RDNA1またはRDNA2世代の単体GPUを使うシステムのスリープ・復帰問題を修正したとの記載もあります。ただし、これはBeta / Previewチャンネル側の変更一覧です。

このRDNA1・RDNA2の項目は、9月14日のSteamOS 3.9.1 Previewにもすでに載っていました。Valveは3.8.28の性能低下修正と同じ不具合だとは説明していません。対象世代や症状が近く見えても、二つを同一の修正だと決めつけることはできません。

安定版を使う人は3.8.28の更新を確認し、テスト版を選んでいる人はチャンネル名と変更一覧を見てください。StableとBetaでは、同じ「スリープ復帰」の語が異なる修正を指すことがあります。

日本のSteamOS利用者がすること

更新チャンネルとGPUを確認

SteamOS 3.8.28はValveの発表上、全ユーザー向けです。設定画面からシステム更新を開き、利用中のチャンネルとバージョンを確認しましょう。Beta / Previewへ切り替える場合は、正式版の更新とは別にテスト版を選ぶ操作になります。

とくにSteam Machineのようなデスクトップ機や、SteamOSを導入した他社製PCでAMD単体GPUを使っているなら、スリープ前後のゲーム性能が変わるか確認する価値があります。一方、内蔵GPUの携帯機を使っている人は「GPU修正」という見出しだけでFPS上昇を期待せず、Valveの対象表現を確認するのが先です。

SteamOS搭載機の流れはValve Steam Machineの価格とPS5との違いで、携帯機の比較はROG Xbox Allyの価格と性能を考える記事で整理しています。内蔵GPUの実力を比べたい人はRadeon 890M搭載ノートPCのガイドもどうぞ。

よくある質問

Q. Steam Deckのゲーム性能は一律で上がりますか?

A. ValveはAMD単体GPU搭載システムでの復帰後性能低下を修正したと説明しています。Steam Deckを含む全機種のFPS上昇を示した発表ではありません。

Q. 安定版とBetaのどちらを選ぶべきですか?

A. 一般の利用者は安定版3.8.28の更新を確認し、Beta / Previewはテスト中の変更を試す必要がある場合に選びます。BetaのRDNA1・RDNA2向け記載を、安定版の全ユーザー向け案内と混同しないでください。

まとめ

  • SteamOS 3.8.28安定版は9月24日に全ユーザー向けに配信されました。
  • AMDの単体GPUでスリープ復帰後に起きるゲーム性能低下を修正します。
  • Steam Deck全機種や内蔵GPUのFPSが上がるとは発表されていません。

スリープ復帰後にゲームが重くなっていた人には意味のある更新です。症状がない人は、目立つ「性能修正」の文字だけで変化を期待せず、対象ハードウェアを見てから更新しましょう。

SteamOS 3.8.28がAMD単体GPUの復帰後性能低下を修正、安定版を全ユーザーへ配信
画像: Valve公式Steam Deck Press Kitの製品写真。AMD単体GPU搭載PCの修正対象そのものを示す写真ではありません。

Source: Valve SteamOS 3.8.28 / 3.9.2 Beta更新履歴 / Steam Deck Press Kit / Steam Deck News(日本語) / ComputerBase

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