Lenovoビジネスもエンタメもゲームもこれ一台!Core Ultraシリーズ2搭載のYoga Slim 7i Gen 9 & ThinkPad X1 Carbon Gen 13
2024年11月5日

RX 6000で最新のFSRから置いていかれた人、朗報です。AMDがFSR 4.1の旧世代対応を、当初2027年とされた予定から数ヶ月前倒しで届けました。旧世代待ちの人にとって、ようやくきた動きです。
この記事でわかること
FSR 4.1が、旧世代のRadeon RX 6000シリーズで使えるようになりました。AMD Software: Adrenalin Edition 26.10.1と同時に届いた公式対応です。
AMDは現地時間10月20日、Adrenalin Edition 26.10.1(日本時間10月21日未明リリース)とともに、FSR(FidelityFX Super Resolution、AMDのアップスケーリング技術)4.1の旧世代対応を発表しました。対象はRX 6900シリーズからRX 6400まで、RDNA 2(AMDのGPUアーキテクチャ)世代のRX 6000シリーズです。旧世代対応の2027年予定を、数ヶ月早めた形です。

| 項目 | 内容(Adrenalin 26.10.1時点) |
|---|---|
| 対応GPU | Radeon RX 6900シリーズからRX 6400まで(RDNA 2世代) |
| 対応APU(初対応) | Ryzen AI Max 300/400、Ryzen AI 9 300/400 |
| 対応携帯 | Ryzen Z2A / Z2 Extreme搭載ハンドヘルド |
| 旧世代での位置づけ | 当初2027年予定 → 数ヶ月前倒しで先行対応に |
| 性能数値 | AMDデモで公開(Crimson Desert 95→101 FPS等)。第三者実測は未実施 |
| Vulkan | 公式確認済み、実際の提供は「まもなく」 |
注目は範囲の広さです。上限のRX 6900シリーズから下限のRX 6400まで、一度に含まれています。
一方で、AMDの公式対応リストに記載されているのは、RX 6000シリーズ以上のデスクトップGPU、Ryzen AI Max、Ryzen AI 9、Ryzen Z2A/Z2 Extremeです。Ryzen AI 7/5シリーズやRadeon 780Mを搭載するノートPCは、現時点でリストに載っていません。今後の対応拡大は未発表です。
AMD Computing and Graphics Group SVP/GM(上席副社長 兼 ゼネラルマネージャー)のJack Huynh氏は、ML(機械学習)モデルをRX 6000向けに作り直し、実装をチューニングしたことを確認しました。旧アーキテクチャ向けコードパスの最適化もその一部です。RX 6800 XTでの4Kデモも示され、AMDのスライドにはCrimson Desertの比較FPSが記載されています(詳細は後述の表)。
同じ発表で、FSR 4.1がRyzen APU(CPUとGPUを1チップに統合)でも初めて使えるようになりました。対象はRyzen AI Max 300/400と、Ryzen AI 9 300/400です。
AMDの主張では、Strix Halo(Ryzen AI Max)とGorgon Haloの1440pデモで、FSR 4.1のPerformanceモードがFSR 3.1の高品質プリセットより良い画質で60FPS超を示しました。Space Marine 2のデモでは、Ryzen AI Max+ 395でFSR 3.1 Qualityの86 FPSからFSR 4.1 Performanceの90 FPSへ上がっています。この評価はAMD側のもので、第三者実測はまだありません。
AMDは発表資料で、次の3つのデモ数値を示しています。
| ゲーム | ハードウェア | 解像度・設定 | FSR 3.1 Quality | FSR 4.1 Performance |
|---|---|---|---|---|
| Crimson Desert | Radeon RX 6800 XT | 4K Ultra | 95 FPS(フレーム生成併用) | 101 FPS(フレーム生成併用) |
| Space Marine 2 | Ryzen AI Max+ 395 | 1440p Ultra | 86 FPS | 90 FPS |
| The Blood of Dawnwalker | Ryzen AI Z2 Extreme | 1080p Low | 54 FPS | 63 FPS |
いずれもFSR 3.1のQualityモードとFSR 4.1のPerformanceモードの比較で、画質設定を揃えたものではありません。Crimson Desertは両モードともフレーム生成を併用しています。AMD側のデモ値であり、独立した第三者による実測評価はまだありません。
低性能iGPU(CPU内蔵GPU)や携帯ゲーミング向けに、AMDは元のM8モデルの半分未満という小型MLモデルを開発しています。ターゲットはRyzen Z2 ExtremeとRyzen Z2 Aで、数百台のラップトップ・ハンドヘルド環境での検証を終えたとAMDは発表しています。追加のAPU対応も計画です。
ASUS側からは、ROG Xbox AllyとROG Flow Z13、TUF A14への対応確認が出ています。ただし携帯デバイスは、OS標準の更新ではなくメーカー配布ドライバが前提です。
FSR 4のVulkan(クロスプラットフォームのグラフィックスAPI)対応が、同じ10月20日の発表で公式に確認されました。FSR 4は2025年3月6日、RX 9070とともに登場した際にはDirectX 12限定でした。実際の提供は「まもなく(soon)」で、詳細な時期は未発表です。
| API | FSR 3.1 | FSR 4(登場時) | FSR 4.1(26.10.1時点) |
|---|---|---|---|
| DirectX 12 | ○ | ○ | ○ |
| Vulkan | ○ | ×(非対応) | 公式確認済み・提供は「まもなく」 |
コミュニティのOptiScalerプロジェクトは2026年2月、DX12ブリッジを経由する実験的なVulkan対応を作っていましたが、非公式でした。公式実装が届けば、回り道なしでVulkan環境でもFSR 4.1が使える見通しが得られます。
Vulkanは、DXVKやVKD3D-Protonのような翻訳レイヤー(DirectXの呼び出しをVulkanへ変換する仕組み)経由で、Linuxゲーミングに広く使われています。ただしAMDはLinux対応を明示しておらず、Vulkan対応がそのままLinuxでの動作保証になる点も未確認のままです。
アップスケーラーは、GPUの買い替え動機を補う機能ではなく、買い替え周期を延ばす機能でもあります。旧世代向けにMLモデルを組み直した今回の動きは、手元のGPUの寿命を延ばす方向の取り組みです。
同じ発表では、Xbox Series X|SへのFSR 4.1提供や、次世代Xbox(Project Helix)向け「FSR Diamond」への言及もありました。提供範囲がPCの新旧GPUとAPU、携帯、コンソールへ及んだ点が特徴です。FSR Diamondの詳細は未発表です。
ドライバは日本時間10月21日未明にリリースです。デスクトップのRX 6000なら、対応範囲(RX 6900〜6400のRDNA 2世代)に入っているかを確認し、更新すればFSR 4.1が使える形になります。
FSR 4.1の有効化方法は、AMDの公式説明では2通りです。
今回RX 6000で使えるのはMLベースのアップスケーリングです。FSR Redstoneのフレーム生成やRay Regenerationなど、他のFSR機能がすべて使えるようになったわけではありません。
手元の型番とドライババージョンは、更新前にGPU-Z等で控えておくと、更新後の比較がやりやすくなります。
✅ RX 6000(RX 6900〜6400)なら、Adrenalin Edition 26.10.1への更新を確認 ✅ ゲーム内にFSR 4.1(または旧名称)の設定があるか確認 ✅ なければAdrenalinの「AMD FSR Upscaling」を有効化 ✅ 携帯はメーカー配布ドライバの状況を確認してから
スペックシートを読む限り、今回の拡大は筋が良いです。作り直しに加え旧アーキテクチャ向けコードパスの最適化まで述べられており、手のかかる対応と読めます。
ただ、AMDのデモ数値はQualityモードからPerformanceモードへの変更を含み、Crimson Desertはフレーム生成も併用しています。同じ画質条件での純粋な高速化率ではなく、独立した第三者実測もまだありません。APU側の画質評価も現時点ではAMDの主張です。
判断としては、まず更新して手持ちのタイトルで試す価値はあります。買い替えの材料にするなら、第三者実測とゲーム別の比較がそろうまで待つのが合理的です。
Q: 手元のRX 6000でFSR 4.1は使えますか? A: RX 6900シリーズからRX 6400までが対象です。まずはAdrenalin Edition 26.10.1への更新を確認してください。
Q: RX 6000でフレームレートはどのくらい伸びますか? A: AMDのデモでは、RX 6800 XTのCrimson Desert(4K Ultra)で95→101 FPS、Ryzen AI Max+ 395のSpace Marine 2(1440p Ultra)で86→90 FPSが示されています。ただしQuality→Performanceのモード変更を含み、Crimson Desertはフレーム生成も併用しています。独立した第三者実測ではありません。
Q: Vulkan環境やLinuxではまだですか? A: Vulkan対応は公式確認済みですが、実際の提供は「まもなく」で時期未発表です。Linux動作については明示されていないため、追加情報を待つ段階です。
まずは更新して、いつものタイトルでどの数字が出るか見てみてください。手元の数字こそ、うれしさの本体です。
👉 関連記事: – AMD FSR 4.1 正式リリース — RX 9000向けMLアップスケーリングの実力を整理 – AMD FSR 4.1 ポータブルゲーミングPCへの影響 – DLSS 4.5対応が加速 — Helldivers 2がDLSS・FSR・XeSS全対応へ
Source: VideoCardz・VideoCardz(FSR 4のVulkan対応を扱う記事)・AMD公式 FSR技術ページ・AMD公式 ドライバー配布ページ