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Arc 140T vs Radeon 890M 2026年比較

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薄型ノートPCを選ぶとき、内蔵グラフィックスの性能は重要な選択基準のひとつです。2025〜2026年モデルのノートPCで多く採用されているIntel Arc 140TとAMD Radeon 890M。どちらが優れているのか、最新のベンチマークデータと2026年の市場動向を踏まえて比較します。

まずはスペック比較から

内蔵GPU(iGPU)とは、CPUの中に統合されたグラフィックス処理機能のことです。専用のグラフィックボードが不要なため、ノートPCの薄型化・軽量化に貢献し、コストを抑えながらある程度のグラフィック性能を提供します。

なお、Arc 140TのアーキテクチャはXe-LPG+(Alchemist世代の強化版)であり、Xe2(Battlemage)とは異なります。Xe2はLunar Lake世代のArc 140Vに採用されているアーキテクチャです。

項目 Intel Arc 140T AMD Radeon 890M
搭載CPU Core Ultra 200H(Arrow Lake-H) Ryzen AI 300シリーズ(Strix Point)
アーキテクチャ Xe+(Xe-LPG+、Alchemist強化版) RDNA 3.5
GPU コア数 8 Xe+コア(128 EU) 16 CU(1024 EU)
最大クロック 約2,250〜2,350 MHz 2,900 MHz
メモリ 共有DDR5/LPDDR5 共有LPDDR5X
製造プロセス TSMC N5P(5nm) TSMC 4nm

ベンチマーク比較:ゲーミング性能はどちらが上か

ゲームタイトル別の比較

2025〜2026年に実施された複数のベンチマークテストによると、両GPUの性能はゲームタイトルによって明暗が分かれる結果となっています。

Intel Arc 140Tが優位なタイトル: – Counter-Strike 2(1080p High):Arc 140Tが最大73%速い – Total War: Warhammer III(1080p):Arc 140Tが約13fps上回る – Black Myth: Wukong(1080p):Arc 140Tが約7fps上回る

AMD Radeon 890Mが優位なタイトル: – Baldur’s Gate 3:Radeon 890Mが優勢 – Final Fantasy XV:Radeon 890Mが安定した性能

NotebookCheckの分析によると、Arc 140Tは3DMarkなどの合成ベンチマークでやや高いスコアを出すものの、実際のゲームではRadeon 890Mが優位な場面も多く、「一方的な勝利」とは言えない状況です。

消費電力の差が重要

両者を比較する上で見逃せないのが消費電力の差です。NotebookCheckが実施したCyberpunk 2077のテストでは、Arc 140T搭載ノートがRadeon 890M搭載ノートに比べて約45%多くの電力を消費しながら、性能差は10%以内という結果が出ています。

これはバッテリー駆動時間に直結する問題で、外出先での使用が多いユーザーには重要な指標です。

PassMarkスコアの比較

PassMarkのVideoCardBenchmarkによると(2026年4月時点): – Intel Arc 140T:約5,600〜6,600点(構成・サンプル数により変動) – AMD Radeon 890M:参考値として同等の範囲に位置

総合スコアでの差は僅差であり、ゲームタイトルや設定によって逆転も起こります。

2026年時点での購入価値

後継GPUの登場

2026年は内蔵GPU市場が大きく動く年です。

Intel側: Panther Lake(Core Ultra Series 3)には12基のXe3コアを採用したArc B390 iGPUが搭載されます。Arc 140TのXe+世代と比べ最大77%の性能向上が報告されており、CES 2026で正式発表されました。すでに一部テスト機でのベンチマーク結果も出始めています。

AMD側: 2026年には「Gorgon Point」と呼ばれるRyzen AI 400シリーズが登場しましたが、iGPUはRDNA 3.5のまま据え置きです。RDNA 4世代の内蔵GPUは2026年内の登場は見込み薄で、次世代「Medusa Point」(Zen 6搭載)は2027年以降になると報告されています。

今の2製品の位置づけ

Radeon 890MはすでにRyzen AI 300シリーズ(2025年発売)に搭載されており、2026年時点でも現行モデルとして活発に流通しています。Arc 140TもArrow Lake-H搭載機として量販店に多数ラインナップされています。

用途別推薦

ゲーミング軽量ノートを探している方

軽いゲームをたしなむ程度なら、どちらでも大きな差はありません。より多くのゲームで高フレームレートを狙うならArc 140T搭載機がやや有利ですが、省電力性・バッテリー持ちを重視するならRadeon 890M搭載機がおすすめです。

AIローカル処理も使いたい方

AI処理(NPU)の性能はRyzen AI 300シリーズのほうが優れており、ローカルLLMや画像生成AIを活用したいならRadeon 890M搭載のRyzen AI 300機が向いています。RyzenはNPUが最大50 TOPSと高く、Copilot+ PC要件(40 TOPS以上)を余裕でクリアします。

Copilot+ PCとは、Microsoftが定めたAI機能を活用するための最低スペック基準(NPU 40 TOPS以上)を満たしたPCのことです。

長時間バッテリー駆動を重視する方

消費電力の面でRadeon 890M搭載機のほうがバッテリー持ちが有利です。外出時間が長い方や、コンセントなしで使うシーンが多い方はRadeon 890M搭載機を選ぶほうが安心です。

日本市場での価格感

2026年4月時点、Arc 140T・Radeon 890M搭載の薄型ノートは以下の価格帯が中心です。

  • Arc 140T搭載機(Core Ultra 200H):12〜18万円台(Lenovo ThinkBook、HP Omen Transcend等)
  • Radeon 890M搭載機(Ryzen AI 300):10〜16万円台(ASUS Vivobook、Lenovo IdeaPad等)

なお、2026年2月以降、AcerはじめDDR5メモリ・SSDの価格高騰を理由に各社が値上げを実施しており、これらの価格帯も上昇傾向にあります。ヨドバシカメラ・Amazon.co.jpでの在庫があるうちに購入するのが賢明です。

今が買い時か?

IntelはPanther Lake(Arc B390搭載)をCES 2026で発表済みで、2026年内に搭載ノートPCが本格流通する見込みです。一方AMD側は、2026年のRyzen AI 400(Gorgon Point)もiGPUはRDNA 3.5のままで、実質的なiGPU世代交代は2027年以降になりそうです。大幅な性能向上を期待するならIntel Panther Lake機を待つ選択肢もあります。

ただし、2026年のPC値上げトレンド(IDC予測:平均8%前後の上昇)を考えると、現行モデルのうちに購入するほうがコスト面では有利です。ゲーミング軽量ノートとして十分な性能を持つ現行機を、値上がり前に確保するのも合理的な判断といえます。

結論:Arc 140T vs Radeon 890Mは甲乙つけがたい勝負です。ゲーム重視ならArc 140T、省電力・AI処理重視ならRadeon 890Mを選ぶのが最適解です。

まとめ

重視するポイント おすすめ
ゲーム性能(最大値) Intel Arc 140T
省電力・バッテリー持ち AMD Radeon 890M
AI・NPU性能 AMD Radeon 890M(Ryzen AI 300)
価格の安さ AMD Radeon 890M搭載機がやや有利
後継世代を待つ価値 Intel Panther Lake(Arc B390)が2026年内登場

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