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2024年10月12日

薄型ノートPCを選ぶとき、内蔵グラフィックスの性能は重要な選択基準のひとつです。2025〜2026年モデルのノートPCで多く採用されているIntel Arc 140TとAMD Radeon 890M。どちらが優れているのか、最新のベンチマークデータと2026年の市場動向を踏まえて比較します。
内蔵GPU(iGPU)とは、CPUの中に統合されたグラフィックス処理機能のことです。専用のグラフィックボードが不要なため、ノートPCの薄型化・軽量化に貢献し、コストを抑えながらある程度のグラフィック性能を提供します。
なお、Arc 140TのアーキテクチャはXe-LPG+(Alchemist世代の強化版)であり、Xe2(Battlemage)とは異なります。Xe2はLunar Lake世代のArc 140Vに採用されているアーキテクチャです。
| 項目 | Intel Arc 140T | AMD Radeon 890M |
|---|---|---|
| 搭載CPU | Core Ultra 200H(Arrow Lake-H) | Ryzen AI 300シリーズ(Strix Point) |
| アーキテクチャ | Xe+(Xe-LPG+、Alchemist強化版) | RDNA 3.5 |
| GPU コア数 | 8 Xe+コア(128 EU) | 16 CU(1024 EU) |
| 最大クロック | 約2,250〜2,350 MHz | 2,900 MHz |
| メモリ | 共有DDR5/LPDDR5 | 共有LPDDR5X |
| 製造プロセス | TSMC N5P(5nm) | TSMC 4nm |
2025〜2026年に実施された複数のベンチマークテストによると、両GPUの性能はゲームタイトルによって明暗が分かれる結果となっています。
Intel Arc 140Tが優位なタイトル: – Counter-Strike 2(1080p High):Arc 140Tが最大73%速い – Total War: Warhammer III(1080p):Arc 140Tが約13fps上回る – Black Myth: Wukong(1080p):Arc 140Tが約7fps上回る
AMD Radeon 890Mが優位なタイトル: – Baldur’s Gate 3:Radeon 890Mが優勢 – Final Fantasy XV:Radeon 890Mが安定した性能
NotebookCheckの分析によると、Arc 140Tは3DMarkなどの合成ベンチマークでやや高いスコアを出すものの、実際のゲームではRadeon 890Mが優位な場面も多く、「一方的な勝利」とは言えない状況です。
両者を比較する上で見逃せないのが消費電力の差です。NotebookCheckが実施したCyberpunk 2077のテストでは、Arc 140T搭載ノートがRadeon 890M搭載ノートに比べて約45%多くの電力を消費しながら、性能差は10%以内という結果が出ています。
これはバッテリー駆動時間に直結する問題で、外出先での使用が多いユーザーには重要な指標です。
PassMarkのVideoCardBenchmarkによると(2026年4月時点): – Intel Arc 140T:約5,600〜6,600点(構成・サンプル数により変動) – AMD Radeon 890M:参考値として同等の範囲に位置
総合スコアでの差は僅差であり、ゲームタイトルや設定によって逆転も起こります。
2026年は内蔵GPU市場が大きく動く年です。
Intel側: Panther Lake(Core Ultra Series 3)には12基のXe3コアを採用したArc B390 iGPUが搭載されます。Arc 140TのXe+世代と比べ最大77%の性能向上が報告されており、CES 2026で正式発表されました。すでに一部テスト機でのベンチマーク結果も出始めています。
AMD側: 2026年には「Gorgon Point」と呼ばれるRyzen AI 400シリーズが登場しましたが、iGPUはRDNA 3.5のまま据え置きです。RDNA 4世代の内蔵GPUは2026年内の登場は見込み薄で、次世代「Medusa Point」(Zen 6搭載)は2027年以降になると報告されています。
Radeon 890MはすでにRyzen AI 300シリーズ(2025年発売)に搭載されており、2026年時点でも現行モデルとして活発に流通しています。Arc 140TもArrow Lake-H搭載機として量販店に多数ラインナップされています。
軽いゲームをたしなむ程度なら、どちらでも大きな差はありません。より多くのゲームで高フレームレートを狙うならArc 140T搭載機がやや有利ですが、省電力性・バッテリー持ちを重視するならRadeon 890M搭載機がおすすめです。
AI処理(NPU)の性能はRyzen AI 300シリーズのほうが優れており、ローカルLLMや画像生成AIを活用したいならRadeon 890M搭載のRyzen AI 300機が向いています。RyzenはNPUが最大50 TOPSと高く、Copilot+ PC要件(40 TOPS以上)を余裕でクリアします。
Copilot+ PCとは、Microsoftが定めたAI機能を活用するための最低スペック基準(NPU 40 TOPS以上)を満たしたPCのことです。
消費電力の面でRadeon 890M搭載機のほうがバッテリー持ちが有利です。外出時間が長い方や、コンセントなしで使うシーンが多い方はRadeon 890M搭載機を選ぶほうが安心です。
2026年4月時点、Arc 140T・Radeon 890M搭載の薄型ノートは以下の価格帯が中心です。
なお、2026年2月以降、AcerはじめDDR5メモリ・SSDの価格高騰を理由に各社が値上げを実施しており、これらの価格帯も上昇傾向にあります。ヨドバシカメラ・Amazon.co.jpでの在庫があるうちに購入するのが賢明です。
IntelはPanther Lake(Arc B390搭載)をCES 2026で発表済みで、2026年内に搭載ノートPCが本格流通する見込みです。一方AMD側は、2026年のRyzen AI 400(Gorgon Point)もiGPUはRDNA 3.5のままで、実質的なiGPU世代交代は2027年以降になりそうです。大幅な性能向上を期待するならIntel Panther Lake機を待つ選択肢もあります。
ただし、2026年のPC値上げトレンド(IDC予測:平均8%前後の上昇)を考えると、現行モデルのうちに購入するほうがコスト面では有利です。ゲーミング軽量ノートとして十分な性能を持つ現行機を、値上がり前に確保するのも合理的な判断といえます。
結論:Arc 140T vs Radeon 890Mは甲乙つけがたい勝負です。ゲーム重視ならArc 140T、省電力・AI処理重視ならRadeon 890Mを選ぶのが最適解です。
| 重視するポイント | おすすめ |
|---|---|
| ゲーム性能(最大値) | Intel Arc 140T |
| 省電力・バッテリー持ち | AMD Radeon 890M |
| AI・NPU性能 | AMD Radeon 890M(Ryzen AI 300) |
| 価格の安さ | AMD Radeon 890M搭載機がやや有利 |
| 後継世代を待つ価値 | Intel Panther Lake(Arc B390)が2026年内登場 |