Intelの新型GPU「Arc B580」が発売直後から世界的な品薄状態となっています。米国では主要小売店で在庫切れが相次ぎ、一部では転売価格の高騰も確認されています。
Intelは週単位での在庫補充を予定しており、パートナー企業と協力して安定供給体制の構築を進めているとのことです。
価格性能比の高さが人気の理由
Arc B580の米国での販売価格は$249(¥37,350)と、ミドルレンジGPU市場において非常に競争力のある価格設定となっています。性能面ではNVIDIA GeForce RTX 4060と互角以上とされ、コストパフォーマンスの高さが注目を集めています。
一方、日本では現在Amazonで約¥51,000(税込)程での販売が確認されており、米国価格と比較すると約35%以上の価格差が生じています。この価格差により、日本市場での注目度は比較的低調な状況です。
新アーキテクチャ「Battlemage」の実力
Arc B580は、Intelの第2世代GPUアーキテクチャ「Battlemage」を採用した最初のモデルです。新世代のXeSS2(AIアップスケーリング技術)にも対応しており、ゲーミング性能の向上が期待されています。
今後の展開と市場への影響
Intelは過去のdGPU製品で必ずしも成功を収めてきませんでしたが、Arc B580は同社にとって転換点となる可能性があります。今後発売予定の上位モデルへの期待も高まっています。
まとめ
Arc B580の好調な立ち上がりは、GPU市場における競争激化の兆しとも言えます。供給問題の早期解決と、日本市場での適正価格での販売が期待されます。
Intelの広報担当者は「Arc B580の需要は予想を上回っており、初期在庫は多くの小売店で完売しています。Limited Editionモデルの週次補充を予定しており、パートナー各社と協力して市場への安定供給を確保していきます」とコメントしています。